【29】クラウドファンディングでの支援者への継続的なコミュニケーションの必要性

クラウドファンディングサービスで資金が調達できたからといって、クラウドファンディングは終了ではありません。
むしろアイディア実行フェーズが支援者にとっては最も重要で、起案者はアイディア実現に向けて最大の努力をする義務があります。

この記事ではクラウドファンディングでの支援者への継続的なコミュニケーションの重要性を解説します。

継続的なコミュニケーションの必要性

プロジェクト終了後にも起案者から支援者に向けた継続的なコミュニケーションは重要です。
また、継続的にプロジェクト状況を発信することで、万一のことが起きた時の納得感が高まります。

ここでは継続的なコミュニケーションの必要性を解説します。

期待感を共有

クラウドファンディングでプロジェクト掲載が無事に終了すると、支援者はリワードへの期待を抱きます。

残念ながら起案者の中には、募集時には情報をこまめに更新していたのに、目標達成後は発信をやめてしまう人もいます。
しかし、支援者はアイディアに向けて起案者が何をしていて、無事にアイディア実行ができるのか期待感を抱いて待っている人が多くいるのです。

支援者と期待感を共有しながら、引き続きこまめな情報配信を心がけるようにしましょう。

発信する際に利用活動報告機能や、SNS・ブログなどを活用すると良いでしょう。

万が一の時も支援者の納得の可能性が高まる

アイディア実現に向けて最も気を付けるべきポイントはスケジュール管理です。

活動を続けていく中で、当初のスケジュールと進捗が変わってしまうこともよくあることです。
しかし、もし当初予定していたスケジュールから遅れる場合、製品のリワード発送やイベント開催日に間に合わなくなる可能性もあります。

プロジェクト終了後、まったく活動報告をしなかった起案者から、突然「遅れます」と言われても支援者は不安になってしまいます。

一方、アイディア実現に向けた活動を都度報告していた起案者から「〇〇の工程で想定以上の時間を要して遅れている、リワードの発送が〇日ほど遅れるため、〇月〇日を予定」と言われたら、「引き続き頑張ってほしい」と納得感や応援を得ることができます。

とはいえ、スケジュールの遅延は支援者の落胆だけでなく、起案者自身の信用にもつながります。
活動を進めるうえで、スケジュール管理を行いながら、遅延が発生しないようにアイディア実現を進めていきましょう。

スケジュールに遅延が発生する場合

当初スケジュールよりも遅延する場合、支援者へ遅延の旨を伝える必要があります。
悪いニュースほど早めに情報を共有するようにしましょう。

遅延の旨を支援者に伝える場合、遅延の理由や今後の予定も併せて報告します。
可能な範囲で「なぜ遅れてしまうのか」、「今後の予定はどのように変わるのか」詳細も併せて伝えるように心がけましょう。

現状起きてしまっていることを正直に伝え、支援者が不安にならないよう丁寧にアプローチしていくことが重要です。

アイディアが実現できなくなってしまった場合

天災や工程での問題など、さまざまな理由でやむを得ずプロジェクトを断念しなければならない状況になった時にも支援者へのコミュニケーションは最も重要です。

それは、リワード関連のトラブルには基本的にクラウドファンディング運営会社は介在してくれず、支援者と起案者の当事者間で返金のやり取りを行う必要があるからです。

プロジェクト断念の経緯や返金の時期などの詳細を丁寧に支援者に説明するように心がけましょう。
応援している支援者の残念な気持ちには変わりませんが、今後の詳細があることで出資金への不安や起案者への不信を軽減することができます。

継続的なコミュニケーションでトラブルを未然に防ぐ

継続的なコミュニケーションはプロジェクトにスケジュール遅延やプロジェクトキャンセルになった時にも有効です。

謝罪や返金などの対応を怠ってしまうと、最悪の場合は詐欺事件として扱われてしまうこともあります。
起案者にその気はなかったとしても、アイディア実現が難しいことが分かっているのに状況の報告をしなければ支援者にその姿勢は伝わりません。
自分では詐欺のつもりはなくても、このようなトラブルになりかねないのです。

スケジュール遅延やアイディアが実現できないと判明した時点で、支援者への丁寧なコミュニケーションを行いましょう。

まとめ

この記事ではクラウドファンディングで支援者への継続的なコミュニケーションの重要性を解説しました。

プロジェクト登録時点では、プロジェクトアイディアはまだ「青写真」です。
しかし、募集期間が終了したら、アイディア実現に向けて期待感をもっているのは起案者だけではありません。資金を出資してくれた支援者の方もアイディア実現を楽しみにしているので、継続的なコミュニケーションで期待感を共有しましょう。

また、万一遅延やプロジェクトを断念する際には、迅速丁寧に謝罪をしましょう。
誠意をもってコミュニケーションすることで支援者の納得を高めることにも役立ちます。

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