クラウドファンディングサービスでプロジェクトの支援募集期間が終了しても終わりではありません。
支援者へのお礼や入金、リワードの発送などプロジェクト終了後にもやるべきことは多々あります。この記事ではクラウドファンディングでプロジェクト終了後に行うべきことを解説します。
プロジェクトに成功した場合
目標金額を達成してプロジェクトが終了した場合、やるべきことが主に4つあります。
1. プロジェクト終了後の入金
2. 支援者へのお礼
3. リワードの発送
4. ブログやSNSでの継続的な更新
ここでは順を追って説明していきます。
1. プロジェクト終了後の入金
目標金額に達したら、集まった資金を得ることができます。
しかし、そのためには振り込まれる金融機関の口座情報を事前に登録しておく必要があります。
登録のタイミングが遅くなったり、口座情報に不備があったりすると、入金が遅れる場合があり、リワードのスケジュールに影響を及ぼしかねません。
銀行口座の登録はプロジェクト開始時には完了しておきましょう。
また、条件や金額はクラウドファンディングサービスで異なりますが、クラウドファンディングサービスには手数料がかかります。
例えばファインクラウドの場合、25%の手数料が差し引かれるため、仮に100万円資金調達できた場合25万円が手数料で差し引かれ、75万円が振り込まれます。
手数料を考慮し目標金額を設定するように注意が必要です。
2. 支援者へのお礼
支援者へのお礼を忘れずに行うようにしましょう。
クラウドファンディングでは「目標を達成した時」と「プロジェクトの募集期間が終了した時」の2回が一般的です。
プロジェクトが終了しても多忙は続きますが、お礼は後回しにせずに迅速に、丁寧に心がけましょう。
お礼をする場は活動報告ページを利用すると良いでしょう。
また、SNSやブログで情報発信している場合はプロジェクトページに併せて行ったり、個別で支援をお願いした方にはメールなどでお礼のメッセージを送ります。
3. リワードの発送
クラウドファンディングでは資金調達ができたら必ずアイディアを実現し、リワードを発送する必要があります。
支援者が多いほど労力もかかるため、プロジェクト実行中に成功が見えた段階で事前に準備をしておくことをおすすめします。
リワードの梱包が完了したら、送付先情報に基づきリワードを発送します。
ファインクラウドを利用する場合、送付先情報を一括でダウンロードすることができます。支援者の個人情報は厳重な管理が必要ですので注意して取り扱いましょう。
4. ブログやSNSでの継続的な更新
アイディア実現に向けて多忙を極めるあまり、ブログやSNSの更新を止めてしまう起案者もいます。
しかし、クラウドファンディングは目標金額を調達することではなく、アイディアの実現までです。
プロジェクト掲載終了後もブログやSNSで継続的な発信をすることで、アイディア実現までの期待感を共有することができます。
目標金額に達しなかった場合
目標金額に達しなかった場合、資金の受け取り方法によって対応が異なります。
ここでは資金の受け取り方法ごとに対応を解説します。
オールオアナッシング方式(目標達成型)の場合
オールオアナッシング方式(目標達成型)の場合、目標金額に達しないと資金は1円も受け取ることができません。
目標金額に達しない場合、プロジェクトは打ち切りとなるため、集まった資金は全額支援者に返金されます。
また、返金はクラウドファンディングサービスで自動的に行われるため、起案者が手続きを行う必要はありません。
しかし、支援者や関係者へのお礼は必ず行うようにしましょう。
プロジェクトを応援してくださった方への姿勢は起案者自身の信頼にもつながります。また、将来的にクラウドファンディングに再チャレンジする際にも応援してもらえることがあります。
ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)
ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)は目標資金が未達成でも、集まった資金を全額受け取ることができます。
そのため、目標金額に届かなくても必ずリワードを実行する必要があり、プロジェクトを打ち切ることはできません。
集まった資金が少ない場合、プロジェクトの実行やリワードの内容によっては赤字になってしまう可能性があるため注意しましょう。
特に多大なコストをかけないと実現できないプロジェクトの場合は、大部分を他で調達した資金や自己資金で賄わなければ実現できなくなってしまいます。
プロジェクト規模や手数料に注意し資金の受け取り方式を選択しましょう。
まとめ
この記事ではクラウドファンディングでプロジェクト終了後に行うべきことを解説しました。
プロジェクトの掲載期間が終了したら資金を受け取って終わりではなく、アイディアを実現させるまでがクラウドファンディングです。
目標金額に達した場合も、SNSやブログの更新やリワード発送の準備など多忙になりますが、支援者への感謝の気持ちを忘れずにプロジェクトを確実に実現させましょう。
資金の受け取り方式によっては目標金額に達しなった場合もリワード発送が必要になります。プロジェクト発足時に手数料やそのリスクも勘案したうえで受け取り方式を選択することをおすすめします。
また、目標金額に達しなかった場合でも、次なるチャレンジへ向けて支援者や関係者への感謝を伝えましょう。
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