クラウドファンディングサービスでプロジェクトのタイトルは、支援者の目に初めに留まるもので、支援を決定づける重要な要素です。
この記事ではクラウドファンディングの魅力的なプロジェクトタイトルのつけ方について解説します。
プロジェクトタイトルの基本的な構成
プロジェクトタイトルとは、プロジェクトの要約ですが、インパクトを持たせなければ目に留まりません。しかし、ほとんどのクラウドファンディングサービスで、プロジェクトタイトルは40文字以内という字数制限があります。
限られた文字数の中でインパクトを持たせるためには、基本的構成を押さえて肉付けをしていく必要があります。
まず、プロジェクトタイトルの基本的な構成は、「〇〇を▲▲したい」です。
例えば、『「エステサロン」を「開業」したい』や、『「地域活性化につながるイベント」を「立ち上げ」たい』などです。
ご自身のプロジェクトアイディアを「〇〇を▲▲したい」の基本形にまとめてみましょう
インパクトのあるタイトルに肉付けしていく
「〇〇を▲▲したい」の基本形に肉付けしていくことでインパクトのあるタイトルになります。肉付けする方法はタイトルに「具体性」をつけることで、プロジェクトの魅力や実現可能性を伝えることができます。
具体性をつけてインパクトのあるタイトルに変更した例を紹介します。
■タイトル例1
ラーメン店を開業したい
↓
おしゃれで特別感のあるラーメン割烹を開業したい
↓
元高級割烹の料理人がつくる!表参道の会員制・大人ラーメン割烹を開店したい
■タイトル例2
地域活性化につながるイベントを立ち上げたい
↓
被災した〇〇市の復興のために盛り上がる音楽イベントを立ち上げたい
↓
みんなを元気づける!音楽イベントを開催して〇〇市を盛り上げたい
■タイトル例3
新製品を開発したい
↓
これまでにない革新的な製品〇〇を開発したい
↓
これがあれば××はもう要らない!革新的な製品〇〇を開発したい
高級割烹の料理人だからこそ会員制のラーメン割烹は納得ができます。
また、音楽イベントの例では、〇〇市が被災したため、復興や街・人を元気づける動機が必要など、なぜそのイベントが必要なのかストーリーが明確です。
3つ目の新製品開発のプロジェクトも、この商品があれば××は不要になるというプロジェクト成功後の生活を想起することができます。
上記の例のように「プロジェクトストーリー」がついたタイトルは、支援者がタイトルを見ただけでも、起案者の思いやプロジェクトの意義をくみ取ることができます。
プロジェクトの面白さや魅力を伝える具体性である「プロジェクトストーリー」を肉付けして、支援者が情報を感じ取れるものに仕上げていきましょう。
プロジェクトストーリーとは
前章で述べた通り、支援者がプロジェクトの意義をくみ取るためには、プロジェクトストーリーが欠かせません。ここでは、プロジェクトストーリーの作り方を解説します。
プロジェクトストーリーとは、プロジェクトを実現したい理由やアイディアを思いついた背景、自分がそのプロジェクトに取り組む意義などをロジカルに説明したものです。
プロジェクトストーリーが作れない場合は、アイディアに対して「なぜ?」と問いかけていくとストーリーが作りやすくなります。
例えば
・なぜそのプロジェクトを実現したいのか
・なぜ思いついたのか
・なぜその資金額が必要なのか
・なぜその場所なのか
などです。
アイディアに対し「なぜ」を突き詰めていくと、支援者がプロジェクトページを読んで抱く疑問に、ストーリーを使って答えることができます。
また、プロジェクトが成功するとどうなるのかを説明できるため、支援者の支援する理由ができ支援のハードルも下がります。
タイトルをつける際に、肉付けする具体性が少ない場合は、プロジェクトストーリーに立ち戻りましょう。
長すぎる製品名に注意
モノづくり系のプロジェクトを起案する場合、製品名の名前には注意しましょう。製品名が長すぎると、製品名だけでタイトルの大半を占めてしまうことがあります。
プロジェクトタイトルの40字という字数制限に留意しながら製品のネーミングを行いましょう。
もし長い製品名がどうしても変更できない場合は、「〇〇できる製品」とメリットを表記し、製品名を入れずに表現することもおすすめです。
まとめ
この記事ではクラウドファンディングの魅力的なプロジェクトタイトルのつけ方について解説しました。
「〇〇を▲▲したい」という基本形にプロジェクトストーリーを肉付けしていくことで、支援者の目に留まるインパクトのあるタイトルを作ることができます。
もし肉付けする具体性がない場合は、プロジェクトストーリーに立ち戻り「なぜ」を繰り返しながらプロジェクトストーリーを深堀することをおすすめします。
プロジェクトタイトルの作り方がわからない場合、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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