【10】クラウドファンディングの適正な掲載期間の設定方法を徹底解説

クラウドファンディングで資金調達をする時にプロジェクトの掲載期間が長くなるほど資金が集まりやすいように見えますが実際は異なります。

この記事ではクラウドファンディングでの適正な掲載期間の設定方法について解説します。

最長掲載期間はクラウドファンディングサービスで異なる

クラウドファンディングでプロジェクトを掲載する際、起案者自身で掲載期間を設定することができます。
しかし、下記の通りクラウドファンディングサービスによって最長掲載期間が異なります。

ファインクラウド 期限なし
Makuake 最長120日間
CAMPFIRE 最長80日間
Readyfor 最長90日間
FAAVO 最長80日間
Kickstarter 最長60日間
MotionGallery コンセプト・ファンディング:最長60日間
プロダクション・ファンディング:最長120日間
COUNTDOWN 非公開
GREEN FUNDING 非公開
Kibidango 非公開

 

2か月以上の長期掲載のメリット・デメリット

上記の表のとおり、最長掲載期間を非公開にしているクラウドファンディングサービスを除き、60日間以上の掲載可能なサービスが多くあります。
ここでは長期掲載のメリットとデメリットを解説します。

長期掲載のメリット

長期掲載のメリットは主に3つあります。

  1. アイディア実行のために余裕をもってスケジューリング・行動できる
  2. 段階的な「ストレッチゴール」を設定しやすくなる
  3. PR活動ができる

煩雑なプロジェクトになるほど、長期掲載を行ったほうがスケジュールに余裕が生まれます。アイディア実行の準備を並行して行いたい場合には長期掲載のほうが向いている可能性があります。
また、長期掲載の場合、段階的な「ストレッチゴール」を設定しやすく、戦略的に資金を集めることができます。

更に長期掲載をするとPR期間も確保することができるので、より多くの支援者にアプローチすることが可能です。

長期掲載のデメリット

一方、長期掲載のデメリットは「中だるみ」の期間とリワード発送までに時間がかかる2点です。

掲載期間が長くなるほど既に該当プロジェクトの情報を見ている支援者も多くなり、プロジェクトの目新しさがなくなり、「中だるみ」の期間が発生します。
また、プロジェクトページに盛り上がりがなくなると、新たにプロジェクトを見た人が支援をしづらい状況になってしまいます。

もう一つのデメリット「リワード発送までの時間」は、すぐにリワードを受け取りたい支援者を遠ざけてしまう可能性があります。

1か月以下の短期掲載のメリット・デメリット

長期掲載の一方、あえて掲載期間を1か月以下に設定する短期掲載の方法もあります。

ここでは短期掲載のメリットとデメリットを解説します。

短期掲載のメリット

短期集中で資金を集められることが短期掲載のメリットです。

一般的にクラウドファンディングではプロジェクト開始と終了間近に最も支援が集中しやすいと言われています。短期掲載にすることで支援者が集まるタイミングに注力することが可能になります。

支援金が常に集まる状況を作ることで、プロジェクトが盛り上がった状態でゴールを目指すことが可能になります。

短期掲載のデメリット

一方、短期掲載には「プロジェクト実行までのスケジュールがタイトになること」と「PR期間が短くなること」の2つのデメリットがあります。

掲載期間が短くなるほどプロジェクト実行までの期間も短くなりますので、リワードの準備もスピーディーに行う必要があります。

また、PR期間も短くなり、情報拡散が限定的になる可能性があります。目標金額が高い場合は、短期掲載だと達成ハードルが上がることに注意しましょう。

掲載期間に悩んだら

掲載期間に悩んだら30~45日程度に設定することをおすすめします。
その理由はスケジュール管理と支援者数の波を抑えることができる観点からです。掲載期間が短くなるほどスケジュール管理が容易になります。

プレスリリースの配信やPRイベントなどのPR期間が確保できるのが30~45日という設定期間である一方、短すぎると準備なども慌ただしくなってしまいます。せっかくPRを行うのであれば十分な準備期間を確保し、効果的にPRすることをおすすめします。

また、先述のとおり、開始直後と終了間近に支援者は集まる傾向があります。中だるみが発生すると支援者に間延びした印象を与えてしまい、駆け込み支援を逃してしまう可能性があります。

30~45日間は間延びせず安定した支援を継続的に得ることができる適度な期間です。

掲載期間設定時に注意すべき点

掲載期間を設定するうえで、曜日を意識しましょう。特に掲載開始日と掲載終了日の曜日を意識します。

週末や祝日はなにかと外出や用事があり、インターネットから離れる人も多くいます。一方、平日の通勤時間や寝る前などの空いた時間にスマートフォンを利用する人が多いと言われています。

つまり、平日の方がクラウドファンディングへの支援が集まりやすいのです。

プロジェクトの開始日と掲載終了日はぜひ平日に設定しましょう。

まとめ

この記事ではクラウドファンディングでの適正なプロジェクト掲載期間の設定方法を解説しました。

長期掲載と短期掲載にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが良いかはプロジェクトによっても異なります。ご自身のプロジェクトに合った掲載期間を選択し、悩んだら30~45日程度に設定しましょう。

また、支援者の行動を予測し、曜日を意識しながらプロジェクト掲載期間を設定することをおすすめします。

  • コメント: 0

関連記事

  1. 【23】クラウドファンディングでプレスリリースを使って多くの人に周知させるPR方法

  2. 【26】クラウドファンディングのプロジェクト終了後に資金を受け取る方法

  3. 【13】クラウドファンディングのプロジェクトページ作成の方法を解説

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。