【8】クラウドファンディングのリワード設定方法と魅力的に見せる方法を解説

購入型のクラウドファンディングでは、リワードの内容によって支援者が集められるかが、かかっていると言っても過言ではありません。

この記事ではクラウドファンディングで資金調達を成功させるリワードの設定方法と魅力的に見せる方法を解説します。

クラウドファンディングにおけるリワードとは?

そもそも、クラウドファンディングにおけるリワードとは、支援者へのお礼として送る商品やサービスのことです。

購入型のクラウドファンディングでは、特別感や希少性の高いものを目当てにプロジェクトを探す支援者も少なくありません。支援者は一般的には出回らない新製品や限定品、体験をするためにそのプロジェクトを支援するのです。

そのため、クラウドファンディングには支援者にとって特別であると感じられるリワードを設定することが重要です。

リワードのルール

リワードには4つのルールがあります。

1. 公序良俗・倫理に反するものは設定不可
2. リワードに設定できないものがある
3. 免許が必要なリワードもある
4. 資金調達に成功したらリワードを必ず送る

リワードに設定できないものとして、現金や金券、金融サービスやギャンブルの会員権などの金融商品や、病気を治療できるとうたう機器やサプリメントなどがあります。

また、中古品や酒類、宿泊などをリワードに設定する場合は免許が必要となります。
それぞれ必要な資格は以下の通りです。

中古品:「古物商許可証」
酒類:「酒類製造免許」や「通信販売酒類小売免許」
宿泊:旅行業や旅行業者代理業の資格

ファインクラウドでは登録番号の提出を依頼しており、その他のプラットフォームでも同様に登録番号の明記を義務付けている場合があります。必要な資格を事前に確認しておくとともに、各クラウドファンディングサービスのガイドラインを事前に確認しましょう。

リワードの2種類のコスト

リワードには「原価コスト」と「配送コスト」の2種類のコストがあり注意が必要です。

原価コストは、商品開発から製造など、リワードそのものにかかるコストです。
配送コストはリワードを配送するためにかかる輸送料金です。

原価コストと配送コストを把握せずに支援金額を設定すると、調達できた資金が赤字になってしまうこともあります。事前に配送業者や配送方法を確認し、リワードコストを把握しておきましょう。

リワードを魅力的に見せる方法4選

リワードそのものがいくら良いものでも支援者にとって魅力的でなければ支援を集めることができません。
ここでは、リワードを魅力的に見せる方法を3つご紹介します。

1. 複数のリワードを用意する

クラウドファンディングでは1つだけでなく、支援金額に応じて複数のリワードを設定することができます。

リワードの選択肢が少なすぎると支援者のリワードを選ぶ楽しみを奪ってしまいます。
逆に選択肢が多すぎると、選びづらくなってしまいます。3~8種類程度でリワードの選択肢を用意すると良いでしょう。

2.支援金額を幅広く設定する

低価格で支援できるものから、高価格の支援金額まで、幅を持たせてリワードを設定しましょう。

低価格のリワードは、試しに支援してみたい支援者からの支援を期待できる一方、高価格のリワードは、プロジェクトにより貢献したい熱心な支援者からの支援を期待できます。

3.リワード内容が分かりやすい画像を掲載する

リワード内容が一目で伝わるような、分かりやすい画像を掲載すると、支援者の出資を得やすくなります。
写真だけでなく、写真に文字を入れることで、直感的にリワードの内容が把握できる画像を用意すると良いでしょう。

4.リワードの詳細内容を掲載する

リワード内容の詳細が分からないと、支援者の興味が無くなってしまいます。画像で興味を引いたら、支援者が安心して支援ができるように、詳細の内容を掲載します。

製品がリワードの場合は、サイズや個数、商品の特徴や配送予定日などが、詳細にあたります。
サービスやイベントの場合も、いつ、どこで、どのようなサービスやイベントなのか、可能な限り具体的に詳細を記します。

支援者がいつリワードを得られるのかが分かると安心して支援を行うことができます。

配送が必要なリワードにおいては、配送コストを把握する際に併せて配送スケジュールを確認しておくと良いでしょう。

また、イベントやサービスなどの場合は、その日(期間)に実現できる実行可能性を事前に把握しておく必要があります。

まとめ

この記事ではクラウドファンディングで資金調達を成功させるリワードの設定方法と魅力的に見せる方法を解説しました。

プロジェクトで設定するリワードと、設定したリワードをいかに魅力的に見せられるかが、資金集めを左右します。
プロジェクトが赤字にならないようリワードのコストに注意し、幅広い支援者から支援を集められるように支援金額に幅をもって複数リワードを設定しましょう。

設定したリワードは画像で支援者の興味をひくのに有効です。さらに、支援者が安心してプロジェクトに出資できるよう、詳細の説明を追加します。これらの画像や説明などは支援者の出資に対する障壁を下げることにつながります。

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