クラウドファンディングサービスを利用して資金調達をする場合、初めに行うのがプロジェクトの計画です。
プロジェクトの計画をしなければ、資金調達どころか、クラウドファンディングサービスの審査が通らず門前払いになってしまいます。
この記事ではクラウドファンディングで資金調達するために必要なプロジェクトの計画段階でのステップを解説します。
プロジェクトの計画とは
クラウドファンディングで資金調達をするには「プロジェクトの計画(アイディアの検討)」「プロジェクトの実施」「アイディアの実行」の3段階を踏む必要があります。
通常クラウドファンディングサービスでは、プロジェクトが資金調達を行うのにふさわしいアイディアなのか審査が行われます。その審査を通過しなければ、プロジェクトを実施することができません。
また、「プロジェクトの計画」段階でしっかりと準備をしておくことで、審査が通った後も慌てることなくプロジェクトを実施していくことができます。
プロジェクトの計画段階には主に以下の10ステップがあります。
1. プロジェクトのアイディアを検討する
2. 支援したいと思われるプロジェクトを考える
3. 過去の成功プロジェクトを研究する
4. プロジェクトのストーリーを作る
5. プロジェクトのチームを作る
6. プロジェクトのスケジュールを作る
7. プロジェクトのリワードを考える
8. プロジェクトの目標金額を設定する
9. プロジェクトの資金調達期間を設定する
10. プロジェクトの審査を通過する
1. プロジェクトのアイディアを検討する
実現したいアイディアがなければクラウドファンディングで資金調達を行うことはできません。また、資金調達に成功した場合、アイディアを実現しなければなりません。そのため、実現ができないプロジェクトアイディアを計画することは禁物です。
また、実現したいアイディアが出てきたら、なぜそのアイディアを実現したいのか、背景や理由を事前に整理しておきましょう。
2. 支援したいと思われるプロジェクトを考える
クラウドファンディングで資金調達ができるのは、支援者が支援してくれるおかげです。そのため、支援者が支援したくなるようなアイディアの「魅力」とプロジェクト実効性の「信頼性」が必要です。
この段階では、支援したいと思われるようにプロジェクトアイディアの実効性をより具体的に整理します。
3. 過去の成功プロジェクトを研究する
プロジェクトアイディアが出来たら、過去の成功プロジェクトを研究します。類似プロジェクトだけでなく、異なるジャンルのプロジェクトにも成功した理由が見つけられるはず。
どのようなリワードを設定し、目標金額や募集期間の設定がどの程度で、画像や動画などプロジェクトをどのように魅力的に見せているか研究します。
4. プロジェクトのストーリーを作る
支援者の共感を得ることが支援をもらえる最大の理由です。プロジェクトストーリーを作ることで、共感を集めやすくなります。
プロジェクトストーリーとは、アイディアの背景やプロジェクトを実現したい理由をロジカルに説明することです。アイディアに対して「なぜ?」と問いかけていくとストーリーが作りやすくなります。
例えば
・なぜそのプロジェクトを実現したいのか
・なぜ思いついたのか
・なぜその資金額が必要なのか
・なぜその場所なのか
などです。
5. プロジェクトのチームを作る
クラウドファンディングは必ずしも1人で挑戦しなければならない訳ではありません。
プロジェクトの規模によってはチームを作って挑戦した方が成功する可能性も高まります。
6. プロジェクトのスケジュールを作る
クラウドファンディングはプロジェクトを公開して待っていても資金は集まりません。プロジェクトのスケジュールを事前に立てておくことで、資金調達の成功確率が高まります。
プロジェクト掲載開始直後と掲載終了時期に資金が集まりやすいと言われています。この資金が集まりやすいタイミングの作戦を事前に練っておきましょう。
7. プロジェクトのリワードを考える
購入型のクラウドファンディングでは、多くの支援者がプロジェクトのリワードに注目しています。
リワードのコストに注意しながらリワードを設定しましょう。
8. プロジェクトの目標金額を設定する
プロジェクトの目標金額には、必要な資金はもちろんリワードや、クラウドファンディングサービスに支払う手数料、PR費用など全て含めて設定します。
事前にコストを洗い出してプロジェクトが赤字にならないように注意しましょう。
9. プロジェクトの資金調達期間を設定する
プロジェクトの資金調達期間を設定します。
長いから資金を集められるわけではないので、プロジェクトの内容に適した期間を設定します。
10. プロジェクトの審査を通過する
上記のプロジェクトの計画ができたら、最後にクラウドファンディングサービスの審査にかけます。通過しなければプロジェクトを実施することができません。
各運営会社の審査基準は最低限のガイドライン以外は公開されていませんが、今まで解説した9ステップをおさえることで審査に通りやすくすることができます。
まとめ
この記事ではクラウドファンディングでプロジェクトを計画するステップを解説しました。
クラウドファンディングで資金調達を成功させるためには、計画段階がとても重要です。
各ステップごとに必要なことを確認したり、整理することで資金調達の成功確率を高めていきましょう。
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