近年新しい資金調達の方法として注目されているクラウドファンディングサービス。
インターネットで資金調達ができることもあって、ハードルが高いと勘違いされがちです。しかし、必要なものや流れを事前に理解しておけば、誰でも挑戦することができます。
この記事ではクラウドファンディングサービスを利用するために必要なものと流れを解説します。
クラウドファンディングサービスを利用するために必要なもの
クラウドファンディングサービスを利用するにあたり、以下の5つが必要です。
・インターネット環境
・パソコン
・メールアドレス
・銀行口座
・SNSアカウント
クラウドファンディングは、インターネットを介して不特定多数の人から資金を調達する方法のため、当然インターネット環境が欠かせません。
また、タブレットやスマートフォンではなく、パソコンを用意しましょう。タブレットやスマートフォンではプロジェクトページの作成や資金募集が行えないサービスもあります。そのため、必ずパソコンが必須です。
パソコンのOSやブラウザのバージョンが古いと、クラウドファンディングサービスが利用できない場合や正しく表示がされない場合もあります。事前に利用環境を確認し、利用できるバージョンにアップデートしておく必要があります。
メールアドレスはサービスの利用者登録や、運営会社とのやり取りのために必要になります。
銀行口座は調達できた資金を受け取るために必要です。
SNSアカウントは必須ではありませんが、プロジェクト登録をしたあとにPR活動において役立ちます。利用していない場合は事前にアカウントを作ることをおすすめします。
プロジェクトの流れ
クラウドファンディングでプロジェクトを実施するための流れを解説します。利用ステップは主に以下の7ステップがあります。
1. 計画
2. 掲載依頼・審査
3. 審査通過
4. プロジェクトページ作成
5. プロジェクト開始
6. PR活動
7. プロジェクト終了
1. 計画
資金調達をするためのプロジェクトを計画する段階です。
プロジェクトを実施するにあたり、前章で解説した必要なものを準備し、活動スケジュールを検討します。
目標金額や募集期間、リワードの内容などを検討するほか、プロジェクトを実施する意義・ストーリー作りなどをします。
2. 掲載依頼・審査
プロジェクトの計画が出来たら、クラウドファンディングサービスに掲載を依頼します。
起案者からの依頼を受け、クラウドファンディングサービスの運営会社はプロジェクトがクラウドファンディングに適しているかを審査します。
3. 審査通過
クラウドファンディングサービスの審査を通過しなければプロジェクトを実施することができません。
各サービスの運営会社が審査のステップを設けている理由は、運営会社の信頼と支援者や他の起案者など利用者を守るためです。質の悪いプロジェクトや実現性の低いプロジェクトが掲載されてしまうと、支援者のリスクや他の起案者にも影響を受けかねません。
残念ながら各運営会社の審査基準は最低限のガイドライン以外は公開されていないため、確実な方法はないのが現状です。
しかし、基本的な条件をおさえることで審査に通りやすくすることができます。
4. プロジェクトページ作成
審査を通過することができたら、いよいよプロジェクトページの作成です。
各クラウドファンディングサービスのテンプレートを利用することで、初めてプロジェクトページを作成する方でも安心して作ることができます。
また、「キュレーター」と呼ばれる専任の担当者をつけることも可能です。不明点はキュレーターに確認することで、第三者的視点でアドバイスを受けることができます。
5. プロジェクト開始
作成したプロジェクトページがクラウドファンディングサービスのウェブサイトに公開されると、資金の募集が始まります。
6. PR活動
プロジェクトページが公開されても勝手に資金が集まるわけではありません。PR活動を行い、多くの人に呼びかけを行います。
PR活動ではSNSやブログ、友人や家族以外に、インフルエンサーに支援を呼び掛けてもらうなど、さまざまな方法があります。
7. プロジェクト終了
募集期間が終了し、資金調達ができたらプロジェクト終了、つまり、アイデアの実行フェーズとなります。
支援してくれた方へのリワードの送付などもこのフェーズで行います。
まとめ
この記事ではクラウドファンディングサービスを利用するために必要なものと流れをご紹介しました。
クラウドファンディングの流れを理解することで、計画フェーズから必要なものの準備やアイデアを練ることができます。また、プロジェクトを実施するためにはプロジェクトの審査やプロジェクトページの作成が必要です。
確実に審査を通る方法は公開されていませんが、条件をおさえれば審査に通りやすくなります。
PR活動やプロジェクト終了後まで見据えておきましょう。必要な活動を事前に把握しておくことで、新規プロジェクトの心構えができるようになり、戸惑うことがなくなります。
クラウドファンディングに挑戦したい方はぜひ流れを把握し、事前準備をしておくことをおすすめします。
この記事へのコメントはありません。