【2】クラウドファンディングの資金の受け取り方法を徹底解説

クラウドファンディングには「オールオアナッシング方式(目標達成型)」と「ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)」の2種類の資金の受け取り方があります。
この記事ではそれぞれの資金の受け取り方法についてとメリット・デメリットを解説します。

 オールオアナッシング方式(目標達成型)とは

オールオアナッシング方式(目標達成型)とは、設定した期間に目標金額が集まれば全て受け取れる一方、達成できなかった場合、調達した資金が1円も受け取ることができない方式です。

調達できた場合にのみ受け取れることから、オールオアナッシング方式(目標達成型)は目標達成型とも呼ばれます。

例えば300万円を目標金額に設定していた場合、仮に299万円集まっていたとしても1円ももらえません。
逆に300万円以上の資金調達に成功すれば全額受け取ることができます。

多くのクラウドファンディングサービスがこのオールオアナッシング方式(目標達成型)を採用しています。

オールオアナッシング方式(目標達成型)のメリット

オールオアナッシング方式は目標金額に達した場合にのみ資金が受け取れる方式なので、失敗した場合は1円ももらえない代わりに、プロジェクト遂行義務がありません。

そのため、テスト的に新規ビジネスにどれだけ需要があり、売上が上がるのかなど事業のポテンシャルを図りたい場合には、有効な方法とも言えます。

また、目標に達しなかった場合は、集まった資金はクラウドファンディングサービスから自動的に支援者に返金されるため、特別な手続きは必要ありません。

オールオアナッシング方式(目標達成型)のデメリット

オールオアナッシング方式(目標達成型)の場合、どんなに目標金額に近い資金が調達することができたとしても、目標金額が未達の場合、資金を受け取ることができません。

起案者側にとっては資金が集まらなかった場合、プロジェクトの活動が水の泡になってしまう可能性があることもデメリットです。

そのため資金調達に関わらず確実にその新規事業プランを実行するのであれば、オールオアナッシングではなく、ダイレクトチャレンジ方式のほうが向いている場合もあります。

ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)とは

ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)とは、設定期間内に調達できた資金を全額受け取ることができる方式です。
募集期間や目標金額の設定はするものの、目標金額に達している必要がないことが特徴です。
資金を全額受け取ることができるため、集まった資金の大小にかかわらず、必ずプロジェクトを遂行する必要があります。

アイディア実行が必要になるため、仮に「購入型」などのリワードが必要なクラウドファンディングの種類であればリワードを発送または提供する必要があります。

例えば300万円を目標金額に設定していても、仮に集まった金額が1万円だったとしても全額受け取ることができます。もちろん300万円以上集まった金額は全額受け取ることができます。

調達した資金が全額受け取ることができる代わりにプロジェクト遂行義務があるため、実行が確約されている場合に利用することをおすすめします。

ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)のメリット

ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)のメリットは目標金額に達していてもいなくても、調達できた資金を全額受け取ることができることです。

ただし、先ほど解説した通り、プロジェクト遂行義務がありますので、確実に支援者の方へリワードをする必要がある点に注意が必要です。

 ダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)のデメリット

プロジェクトの起案者側にはダイレクトチャレンジ方式のデメリットはありません。理由は調達できた資金を全額受け取ることができるからです。

しかし、支援者側にはデメリットがあります。
資金が集まらなかった場合、実現可能性が高いとは言えないプロジェクトに出資することになるというリスクが発生します。

まとめ

この記事ではクラウドファンディングで調達した資金の受け取り方法をご紹介しました。

クラウドファンディングは支援者の方から支援を受けて資金調達をする仕組みなので、全額受け取ることができるオールオアナッシング方式(目標達成型)にはリワードを実施する義務があります。
そのため、審査に通過できなければそもそもダイレクトチャレンジ方式(実行確約型)ではなくオールオアナッシング方式(目標達成型)を選択せざるを得ない場合がある点は注意が必要です。
ビジネスのポテンシャルを見たいという場合であればオールオアナッシング方式(目標達成型)で始めて見ても良いかもしれません。

クラウドファンディングでの資金の受け取り方式を理解しておかないと、支援者の方に迷惑をかけたりトラブルの原因にもなります。
トラブルを防ぐためにも、クラウドファンディングの資金調達方法を正しく理解してクラウドファンディングを始めましょう。

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